高機能SiC耐火物の販売
反応焼結 Si-SiC
反応焼結(Si含浸)SiCは、金属シリコン(Si)によって気孔を埋めることにより、緻密体が形成されます。緻密なので、酸化物結合SiCと比べて熱伝導率は2倍以上、強度は5倍以上で、特に常温~1350度まで安定した高強度を維持できるのが特徴です。
酸化されにくく、耐化学性、耐摩耗性も非常に良いです。ビーム、ローラー、ラジアントチューブバーナー、バーナーノズル等に使用されます。
再結晶 SiC (Re-SiC)
最高使用温度が1600度と他のSiC耐火物と比べ高温領域まで使用できるのが特徴です。
またSiC粒子を高温で焼結して作られる再結晶SiCはSiC99%と純度が非常に高く、不純物を嫌う原料/製品の焼成に適しています。サヤ、棚板等。
窒化物結合 SiC (N-SiC)
SiCを窒化ケイ素(Si3N4)によって結合したもので、化学的に安定し、酸化反応を嫌うアプリケーションに向いています。最高使用温度は1450度で、特に長時間1200~1450℃の温度帯で使用する条件に適しています。
耐酸化性、強度、耐スポーリング性等において、酸化物結合SiCの1ランク上のSiC耐火物という位置付けです。アルミニウム溶湯用耐火物、棚板、ビーム等。
テクニカルデータ
■ 最高使用温度 | 反応焼結SiC Si-SiC |
再結晶SiC Re-SiC |
窒化物結合SiC N-SiC |
酸化物結合SiC SiC (FR-90) |
---|---|---|---|---|
(℃) | 1350 | 1600 | 1450 | 1500未満 |
■ 化学成分 (%) | 反応焼結SiC Si-SiC |
再結晶SiC Re-SiC |
窒化物結合SiC N-SiC |
酸化物結合SiC SiC (FR-90) |
---|---|---|---|---|
SiC | 90 | 99 | 68 | 89.5 |
Si | 10 | |||
Si3N4 | 27 | |||
SiO2 | 8.9 |
■ 物性 | 反応焼結SiC Si-SiC |
再結晶SiC Re-SiC |
窒化物結合SiC N-SiC |
酸化物結合SiC SiC (FR-90) |
---|---|---|---|---|
見掛気孔率 (%) | <0.1 | 15 | 11 | 6.5 |
カサ比重 (g/cm3) | >3.02 | 2.7 | 2.8 | 2.8 |
■ 強度 | 反応焼結SiC Si-SiC |
再結晶SiC Re-SiC |
窒化物結合SiC N-SiC |
酸化物結合SiC SiC (FR-90) |
---|---|---|---|---|
曲げ強度 (Mpa) 室温 | 250 | 90 | 160 | 45 |
1200℃ | 250 | |||
1400℃ | 100 | 180 |
■ 熱的特性 | 反応焼結SiC Si-SiC |
再結晶SiC Re-SiC |
窒化物結合SiC N-SiC |
酸化物結合SiC SiC (FR-90) |
---|---|---|---|---|
熱膨張係数 (10-6K-1) |
4.5 | 4.8 | 4.7 | 4.8 |
熱伝導率 1000℃ (W/mK) | 45 | 25 | 20 | 16 |
*数値は参考数値で、諸条件により変わる場合があります