各種酸化物結合SiC耐火物の成型方法の違い

プレス成形品 / 鋳込み成形品の違い

SiC耐火物の成形方法による性能の違いを説明致します。

他社製ズーム

上の写真は鋳込み成形品SiC耐火物の断面拡大写真ですが、よく見ると気泡の跡がのこっており、耐火物内部に空洞部分ができているのが判ります。これは鋳込み成形時にSiCの泥しょう(スラリー)内部にあった空気がそのまま閉じ込められ気泡として残ってしまったのが原因です。

一方、下の写真は大幸セラミックのプレス成形品SiC耐火物の断面です。

プレス成形品SiC耐火物

他社の鋳込み成形品とは違い、耐火物内部に気泡跡は全く無く、ぎっしり詰まって空洞はありません。尚、黒っぽく見える物は比較的粗めのSiCの粒が光で反射している部分で、鋳込み成形品にはその様な物がありません。コンクリートなどと同じ原理ですが、曲がりに対する耐久性を上げるには粗めの粒度の原料を入れるとそれが骨材となり強くなります。

しかし鋳込み成形の場合は成形性を上げる為に粗めの原料は使えず、どうしてもプレスの場合よりも原料配合が細かめの粒度に偏り、その結果曲がりに対する耐久性は落ちます。

弊社酸化物結合SiC耐火物は「プレス成型」です

  • 耐火物内部に気泡跡による空洞がなく、ぎっしり原料が詰まっている
  • 粗めのSiC原料も骨材として使い、耐久性を上げている

大幸セラミックの酸化物結合SiC耐火物は、上記の特徴を持つ「プレス成形品」であり、他社の鋳込み成形品と比べ、特に曲がりに対しては耐久性のある物になっています。