Si-SiC(反応焼結SiC)の最高使用温度は1350℃ですが、その温度付近になると成分中のSi(金属シリコン)が溶け出してきてしまいます。
下の写真は食器の還元焼成(約1340~1350℃)で他社のSi-SiC製棚板が使われた例です。
コーティングの無い裏面の写真ですが、シリコンが溶け出して表面がガラス状にテカテカしているのがわかると思います。
下は裏面と表面のアップ写真です。
表面は元々あるコーティングが溶け出した金属シリコンのせいで剥がれてしまっています。
Si-SiC(反応焼結SiC)は文字通り、金属シリコンを含浸・反応させSiCを焼結させる事により、ほぼ緻密体のSiC耐火物となっております。1350℃手前くらいまでは機械的強度も非常に強く、緻密体であるが故に耐酸化性能も良く非常に耐久性がありますが、間違った温度で使用してしまうとこの様になってしまいます。
Si-SiCはSiC耐火物の中では最高使用温度が1350℃と比較的低いので注意が必要です。
各種SiC耐火物の詳細は大幸セラミック高機能SiC耐火物ページをご参照下さい。