反応焼結Si-SiCについて

SiSiCblog2010May

反応焼結Si-SiC

金属シリコンSiを含浸させる事により気孔を埋め作られたSi-SiCは緻密体であり、他のSiC耐火物に比べても更に高強度・高熱伝導・高耐酸化・高耐磨耗という性質を持っています。一般の酸化物結合SiCに比べ機械的強度は約5倍、熱伝導率は約2倍あります。またSiC耐火物の最大の弱点である酸化による劣化もほとんど無く、一般的に3000~4000サイクルの焼成に耐えられると言われております。これらの特性を生かし例えば下記の様な用途で使用されます。

  • 焼成台車のストラクチャービームや支柱
  • ローラーハース焼成炉のローラー
  • ラジアントチューブバーナー
  • バーナーノズル
  • 配管の耐磨耗用ライニング

尚、使用温度が1,350℃を超えると金属シリコンSiが溶け出してしまいますので1,350℃以上の条件には使用できません。また鋳込み成型品ですので厚み5~12mmまでの均一の厚さの形状しか作ることができず、強い衝撃に対しては比較的割れ易いのでハンドリングには注意が必要です。

具体的なデータは大幸セラミックホームページ中の高機能SiC耐火物ページをご参照下さい。お問い合わせ時には形状、用途、使用条件、必要数量等をご連絡下さい。