Si-SiC(反応焼結SiC)製の熱電対保護管です。一般的な熱電対保護管はアルミナ質の物が多いですが、高強度・高熱伝導・ち密質という特徴からSi-SiC製の保護管が採用される場合もあります。但し、Si-SiCの最高使用温度は1,350℃ですので、その温度以下の焼成に限ります(1,350℃を超えてくると含浸させてある金属シリコンが徐々に出てきてしまいます)。
保護管の先端形状はストレート・ドーム型どちらも可能です。根元側に固定用の溝加工も可能です(焼成前のグリーンの状態で加工)。
Si-SiC(反応焼結SiC)製の熱電対保護管です。一般的な熱電対保護管はアルミナ質の物が多いですが、高強度・高熱伝導・ち密質という特徴からSi-SiC製の保護管が採用される場合もあります。但し、Si-SiCの最高使用温度は1,350℃ですので、その温度以下の焼成に限ります(1,350℃を超えてくると含浸させてある金属シリコンが徐々に出てきてしまいます)。
保護管の先端形状はストレート・ドーム型どちらも可能です。根元側に固定用の溝加工も可能です(焼成前のグリーンの状態で加工)。
Si-SiC(反応焼結SiC)製のラジアントチューブバーナーの内筒管(外筒管の中に挿入されるスリーブ)です。熱処理炉等のバーナーで使用されます。Si-SiCはセラミックスの中ではかなり熱伝導率が高い材質であり、熱効率が良いです。最高使用温度は1,350℃ですので、金属製バーナーチューブでは垂れたり劣化したりする環境でも長く使えます。穴開けの位置や数は最終焼成前のグリーンの状態で加工しますので、図面に合わせて対応可能です(焼成後は非常に硬くなり、後加工はほぼ不可能となります)。
前回記事に引き続き、別のSi-SiCビーム固定方法です。
上と下のビームにそれぞれ穴を開け、Si-SiC製のピンを指す方法です。
単純な方法ではありますが合理的です。写真では下のSi-SiCビームも貫通してピンが刺さっていますが、ビーム強度を少しでも下げたくないという場合は下ビームの下の穴は開けずにピンの長さを短く調節するのも良いかと思います。
尚、Si-SiCの穴開け加工は焼成前のグリーンでないと加工できません。焼成後の完成品Si-SiCは非常に硬いですので、やるとしても非常に高額な費用となり穴付きの物を新たに製作した方が安くできるくらいです。
他にも弊社が発案した非常に効果的なSi-SiCビーム固定方があり、実際トンネル炉で採用されております。状況に応じて最適な提案ができますので、ビームのずれにお困りの企業様は是非お問い合わせ下さい。
焼成温度1350℃以下の条件ですとSi-SiC(反応焼結SiC)が使え、高強度なSi-SiCビームは炉の構造材として力を発揮します。しかしトンネル炉などで常に台車が移動する条件では、井桁に組むビーム組が台車の振動によりずれてきてしまう場合があります。それを防止する一つの方法として下の段付きストッパー形状というのがあります。
段と段の間に上(もしくは下)のビームを組む方法です。
この形状を組み合わせれば90度に組まれたビームはずれなくなります。
またこの方法以外にもいくつか効果的なビームずれ防止策があります。SiCビーム組みのずれ問題を解消したいという場合は、是非弊社にお問い合わせ下さい。
SiC耐火物の中でも価格的に一番安価な種類は酸化物(SiO2/シリカ)結合SiCです。弊社販売のシリカ結合SiC耐火物は全てプレス成形品で、下の写真のような複雑形状でもプレス成形で作れます(写真は一つの同じ製品を上と下から撮った物です)。
熱処理用の冶具でかなりヒートショックが厳しい(熱応力が高い)条件下での使用の為、割れ防止の目的でスリットが入っていたり、接地面積を少なくする形状にしたり工夫がされています。
尚、一般的にはプレス成形の方が鋳込み成形よりも使用するバインダーの量が少なくて済むので、「気孔率の低い=密度の高い」もの、即ち強度のあるものが作れます。
Re-SiC(もしくはR-SiC)とはRe-crystallized SiCの略で=再結晶SiC。下の写真は小型の再結晶SiCるつぼでサイズはφ90(内径φ80) x h100mm / フタ付です。
真空雰囲気炉2,400℃以上で焼成して製造されるこの再結晶SiC耐火物の(大気雰囲気)最高使用温度は1,650℃と高いのが特徴で、SiC99%、気孔率約15%です。
各種SiC耐火物の比較は弊社の高機能SiC耐火物ページのテクニカルデータ表をご参照ください。
N-SiCとはNitride bonded Silicon Carbideの略で=窒化物結合SiC。下の写真はN-SiC製の薄型支柱です。
最高使用温度は1,450℃で、Si2N4が約25%入っており窒化物入りの為、耐酸化性能に優れ、耐火物の中でも比較的じん性があり割れ難いとされています。価格は酸化物結合SiCよりも高価ですが、迅速焼成をするヨーロッパ系の炉などでは比較的多く採用されている材質です。
各種SiC耐火物の比較は弊社の高機能SiC耐火物ページのテクニカルデータ表をご参照ください。
複雑形状SiC耐火物として、焼却炉用SiCレンガも多数あり下記の写真はその一例です。
これらは全てプレス成形品のSiC耐火物で、気孔率も数パーセントと低く耐久性があります。
下の写真は熱処理炉のSiC製レールの一例です。
弊社販売のSiC耐火物レールは鋳込み成形ではなくプレス成形品ですので、耐荷重・耐磨耗性にも優れています。複雑形状でもプレス成形で対応できるのが弊社の強みです。
酸化物(シリカ)結合SiCの支柱です。
写真の物は高さ350mmで上下頭部分は80x80mmです。
一般的にはムライト質の白色の支柱が多く使われますが、碍子(がいし)等の重量物を焼成される場合はSiC製支柱も使われます。前々回のブログ記事にあるように、ムライト製支柱の圧縮強度は約680kgf/㎠ですがこのSiC製支柱の圧縮強度は約1,500kgf/㎠です。又、ムライト支柱は熱間荷重により縮んで行きますが、SiC支柱にはそれがありません。
但し、SiC支柱とSiC棚板は焼成後引っ付く可能性がありますので、基本的には組みっぱなし(焼成毎に棚組をくずさない)の台車に組まれる場合が多いです。
尚、当社でもこの手のSiC支柱は在庫しておりませんので、基本的には全て受注生産となります(受注生産の場合は最低ご注文数量の設定がございますので別途お問い合わせ下さい)。