SiC耐火物の膨張と劣化

SiC(カーボランダム)棚板・ストラクチャーパイプ・キャップなどのSiC耐火物は一般的には使用を重ねると少しずつ膨張してゆきますが、これはSiCが酸化されてゆく為です。SiCが酸化されると膨張・劣化し、その結果曲がりやクラックが発生します。SiC耐火物の性能は正にこの「酸化され易いかされ難いか」によって左右されると言っても過言ではありません。他社製品の中にはこの膨張・劣化の激しいものもありますので注意が必要です。

他社製酸化物結合SiCキャップの劣化の例newsiccap
上の写真は他社製酸化物結合SiCキャップの新品時の状態とサイズで、直径は10cm。

それの使用後の写真が下記です。usedsiccap変化した点は

  • 直径が10.3cmちょっとにまで膨張
  • 色が白っぽく変化
  • 手で触っても表面がボロボロ取れるくらいに劣化

新品時の見た目、重量とも当社品とあまり変わりは無いのですが、使用を繰り返した後の劣化具合は全く異なります。当社酸化物結合SiC製品ではこの様な事はなく、これは「酸化され難さ」という性能の差によるもので、酸化雰囲気の焼成では特に差が出ます。現在御使用のSiC耐火物の劣化が早いと思われる方は一度弊社へご相談下さい。

大幸セラミック 企業様向け耐火物専門ブログページ開設致しました

各種耐火物販売専門 大幸セラミック
各種耐火物販売専門 大幸セラミック

大幸セラミックでは2007年より日本初となるSiC耐火物専門ブログをスタートしました。その中でSiC棚板/カーボランダム棚板以外にも企業様向けの各種SiC耐火物等の情報を御提供するにあたり、より企業様のお役にたてる情報発信元としての企業様専門ブログページの必要性を感じ、この度このブログページを開設致しました。これから各種耐火物の導入を御検討の企業様、既に使用されている企業様に向け、基礎的な情報から専門的な情報までお役に立てそうなニュース・トピックをできるだけ発信して行きたいと思いますので、宜しくお願い致します。