十数年間使用されたSi-SiCビームの1本が折れました。
外側もそうですが、内側表面にも白くSiO2(シリカ)が生成されています。
使用されて行くうちに少しずつですが含浸されていたSiが析出して酸化されSiO2になったり、SiC自体も酸化されSiO2になったりします。
そうなると強度も本来の物よりも少しずつ弱くなり、あるところまで行くと折れたりします。
寿命は、焼成条件(最高温度・雰囲気・ヒートカーブ)やかかる荷重によって異なりますが、Si-SiC(反応焼結SiC)の場合は約2,500~3,000サイクルと言われております。ちなみにこのビームの場合は約4,000サイクル弱使用されました。