SiC棚板(酸化物結合SiC)には通常、製品と棚板が引っ付くのを防止する為コーティングがしてあります。
この粉状の白いコーティングは有機バインダーによってSiC棚板に軽く引っ付いているだけで、1,100℃以上で焼成されるとコーティング中の無機バインダーによって初めて棚板にしっかり焼き付く様な配合になっております(因みに、有機バインダーは1回目の焼成過程の数百度で焼けてなくなってしまいます)。
この新品(未焼成)の状態のコーティング面に水がかかるとすぐに水を吸ってしまいます。
水を吸ったコーティングはふやけて軟らかく溶けてしまい、指でこすると下の写真のような状態になります。
因みに一度濡れてしまったコーティングは、乾かした時にめくり上がってはがれたり、焼成時にはがれてしまいます。ですので、特に新品のSiC棚板は水濡れにご注意下さい。尚、逆にコーティングが必要ない場合は、新品時(焼成前)に高圧洗浄機等で水で洗い流せば除去できます。